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「色ふ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

色ふの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
。この公共圏内の対他的関係の常態は甘味である。「甘えてすねて」とか「甘えるすがた色ふかし」などいう言葉に表われている。そうして、渋味は甘味の否定である。荷風は『....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
けり、年比《としごろ》のをとこにも少しも打ちとけたるかたちをみせず、事におきて、色ふかく情ありければ、心うごかす人多かりけり、病を受けて命をはりける時、念仏すす....
三国志」より 著者:吉川英治
私がおすすめ申したいのは、わが主呉侯のお妹君で、媒人口ではありません、必ず徳操才色ふたつながら兼備した佳人とはあのお方と存じます。もし皇叔にして、娶ってもいいと....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
入ったらしい。第一なかなか衆愚に交じって来ない嘉治さんが夢中になった。 夕月の色ふかい谷間の古戦場へ、土器の散蓮華がヒラヒラ舞い落ちてゆく様は、これはぼくらが....