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「色人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

色人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
の腋《わき》の下《した》や何かにある※《におい》も感じ出した。その※はちょっと黒色人種《こくしょくじんしゅ》の皮膚《ひふ》の臭気《しゅうき》に近いものだった。 ....
女の決闘」より 著者:太宰治
踏むばかりの焦躁でなければなりません。芸術家というものは、例外なしに生れつきの好色人であるのでありますから、その渇望も極度のものがあるのではないかと、笑いごとで....
船医の立場」より 著者:菊池寛
れだけ感心したか分からない。彼らの熱烈な精神《ソウル》は私の心を打った。私は、有色人種の心のうちに、こんな立派な魂が宿っているとは知らなかった。その上、翻訳で読....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
の白人種に絶無といえるでしょう。ですから、私は東洋思想に溶けこんでいるせいか、有色人|蔑視《べっし》をやる白人種を憎みます。ナチスの浄血、アングロサクソンの威―....
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
市政の巻 品川駅の蓄音機 万世一系のミカドの居ます東京――。 黄色人種中最高の民族のプライドを集めた東京――。 僅か五十幾年の間に日本をあれだ....
奴隷根性論」より 著者:大杉栄
のもっとも重要なるものである。 かつては敵を捕えればすぐさまその肉を食らった赤色人種も、後にはしばらくこれを生かして置いて、部落中寄ってたかって、てんでに小さ....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
であるが今日、寒帯民族のもつ機械文明を模倣し成長せしめることに成功していない。白色人種は、物質文化の行き詰まりを一面に於て唱えながらも、これを刷新せんとする彼ら....
映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
疣猪とたいしてちがったものには思われてないのではないかという気がしてならない。黄色人はどの程度に思われているのかが次の問題になる。西洋のある国が世界を征服する日....
地球要塞」より 著者:海野十三
ったのである。白人の外交は、いつの世にも、あまりに複雑怪奇である」 「すると、白色人種と有色人種との間に、歴史的な、そして宿命的な戦闘が始まるのですか」 私は....
楢重雑筆」より 著者:小出楢重
かな光沢があって美しい、また日本人の黄色に淡い紅色や淡い緑が交っているのも私は白色人のもつ単調な蝋のような不気味さよりも、もっと異常のあたたか味と肉臭をさえ、私....
端午節」より 著者:井上紅梅
上の事柄に関して説いていたのであったが、「古今の人相遠からず」ということから、各色人種の等しき事、「性相近し」に説き及ぼし、遂に学生と官僚の上に及んで大議論を誘....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
の昔において今度の事件は予言されていた。水晶球の雄の球は白人によって奪い去られ黄色人によって取り返さるべしと。そしてもう一つ伝説によれば一旦白人に渡った球は後に....
少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
ある、だが富士男は、モコウをけっして奴隷的に見なしたことはない。かれは白皙人も黄色人も黒人も、人間はすべて同一の自由と権利をもち、おたがいにそれを尊敬せねばなら....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
や達磨の紅摺であったが、喜兵衛は更に袋の新らしい工風をした。その頃は何に由らず彩色人の摺物は絵双紙屋組合に加入しなければ作れなかったもので、喜兵衛はこれがために....
西航日録」より 著者:井上円了
をとるはもちろんなり。 インド出発後、船中の乗客はみな白人種にして、他人種は黄色人種たる拙者一人のみなれば、自然の勢い、白人種に圧倒せらるる傾向あり。ゆえに余....