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「色仕掛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

色仕掛の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
さんに届けておくんなさいまし、さすればどんなことでもききます。あすの晩にでもと、色仕掛けに頼みこまれて、ついふらふらと、とんでもねえドスのお使い番をしたんだろう....
人造人間殺害事件」より 著者:海野十三
たように僕の身辺《しんぺん》を覘《ねら》う一派の傀儡《かいらい》で、古い手だが、色仕掛けというやつかも知れない。もしそうだとすると、この劉夫人は容易に僕から離れ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
て、元八を何処へか呼び出して、例の睡り薬を一服盛ってしまったんです。大方おまんが色仕掛けか何かで、凄い腕を揮ったんでしょう。決して外へ出ちゃあならないと、私が元....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
を出すのは却って危険なので、その口止め足どめの手段として又もや良次郎を誘い出し、色仕掛けで若い田舎娘を手|懐《なず》けさせようと企てたのであるが、いくらおとなし....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
込んで、どう誤魔化すのか知らねえが、多分の金を寄進させるという噂だ。男だけならば色仕掛けという狂言かとも思うが、そのなかには女もいる。いい年をした爺さんも婆さん....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
なかったんでしょう。ひと月も経つとすぐに仕事に取りかかって、新次郎という若い者を色仕掛けで味方に抱き込んで、鍋久の土蔵から金を持ち出させたんです。いっぺんに大金....
婦系図」より 著者:泉鏡花
て、お妙さんを嫁に欲いと言うんですか。」 「まあ……そうよ。」 「そう、それでは色仕掛になすったんだね。」 三十七 「怒ったの、貴下、怒っちゃ厭よ....
地獄の使者」より 著者:海野十三
万円ノ会社金庫不足金ヲ土井ニ転嫁シテ実ハ其ノ多クヲ着服ス、其後土井未亡人多計子ヲ色仕掛ヲ併用シテ籠絡シ土井家資産ノ大部分ヲ横領スル等ノ悪事ヲ行イタリ、右自筆ヲ以....
星女郎」より 著者:泉鏡花
合った気で見れば、余りしおらしいのが癪に障った。 が、それは自分勝手に、対手が色仕掛けにする……いや、してくれる……と思った、こっちが大の自惚…… もっての....
ニューフェイス」より 著者:坂口安吾
ましたです。この人は天分がなかった。当人も自信がないんですよ。それで、なんです。色仕掛で仕事を運ぼうと企んだわけですが、これこそすでに陳腐です。あの御身分の方々....
街はふるさと」より 著者:坂口安吾
とができなかった。ただ左手が、かるく、あつく、女の手に握られているだけであった。色仕掛かな。ローソクの趣向もそのせいかな、と、長平は思った。これから何事が起るの....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
ほどでもねえ、たいした儲けもなかったんだからな」 「罪もない観世様をそそのかし、色仕掛けで巻き上げたまでは、まあまあ我慢をするとして、ご親友だとかいう平手さんに....
血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
う。即座に縛り首だ! 五郎蔵め、思い知るがいい! ……お浦もお浦だ、女の分際で、色仕掛けで俺を騙り、殺そうとは! どうともして引っ捕らえ、嬲り殺しにしてやらなけ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
るにも拘らず、後世のモテナシ、まことに哀れである。今回の戦争の結末にてらしても、色仕掛にまるめられて侵略者の道案内をつとめたなどという親分は、いずれの国に拘らず....