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色揚げ
「色揚げ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
色揚げの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
新しい物にしたがり、彼《あ》の縮緬《ちりめん》のお前さんが知ってる紋付さ、あれを
色揚げをして置けば結構だと言えば、紋が黒くなると言うから、そうしたら薄い昇平《し....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
。ふう、廉いね。その代わりおそいだろう」 沢庵《たくあん》を洗い立てたるように
色揚げしたる編片《アンペラ》の古帽子の下より、奴《やっこ》は猿眼《さるまなこ》を....
「足迹」より 著者:徳田秋声
とが手に着かなかった。縫直しに取りかかろうとしていた春着の襦袢なども、染物屋から
色揚げが届いたばかりで、この四、五日のどさくさ紛れに、まだ押入れへ突っ込んだまま....
「読書法」より 著者:戸坂潤
ると考える。わが大河内博士の「科学主義工業」的観念も亦、日本的な農本主義によって
色揚げされたテクノクラシー的観念の一つではないかと、推察するのだ。 科学主義と....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
先生に対して、特別な道徳上の迷信を有っている。この迷信がこの際、警察権を道徳的に
色揚げするには百パーセントの効果を有っているのである。 二、風紀取締 学....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
む》れといったような洒落《しゃれ》た心持でもない。つまり、風呂へ入る代りに、海で
色揚げをするのかも知れません。 或いはまた、御亭主殿を失った精力の有り余る海女....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
……だから、茄子を煮て晩飯を食わしてくれたんですが、いや、下地が黒い処へ、海水で
色揚げをしたから、その色といったら茄子のようで、ですから、これだって身の皮を剥い....
「日本文化の特殊性」より 著者:戸坂潤
であろう。だがそれにも拘らず、そういう前進をも亦やはり元の封建的なるものによって
色揚げしようとする文化政策の策源地は、それだけは決して弱まりはしないのだ。だから....