色斑[語句情報] »
色斑
「色斑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
色斑の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
に見えたというのも、その実、鉄漿かぶれ(鉄漿を最初つけたときに、あるいは全身に桃
色斑点を発することがあるけれども、それは半昼夜経つと消えてしまう)の斑紋だったか....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
それが一つの金魚であった。その白牡丹のような白紗の鰭には更に菫、丹、藤、薄青等の
色斑があり、更に墨色古金色等の斑点も交って万華鏡のような絢爛、波瀾を重畳させつつ....
「守宮」より 著者:豊島与志雄
ある。硝子戸の向側にとまっているので、私はその腹部から眺めるわけである。背中は褐
色斑紋のある暗灰色の筈だが、腹部なので灰白色であり、既に多くの虫を呑んだと見えて....
「香魚の讃」より 著者:佐藤垢石
興津の名物は清見寺と、坐漁荘、枇杷ばかりではない。興津川の鮎がある。古生層の緑
色斑岩を主塊となす峻峰白根三山が、太平洋へ向かって長い裾を延ばした、その襟のあた....
「チチアンの死」より 著者:木下杢太郎
て後、初めてその美を得来ったのだ。 アントオニオ 丈高く美しい人には歌謡の舞蹈、
色斑らなる仮面には炬火の光、臥し眠る心にはさゆらぎの律動を鳴らす音楽、わかき女に....