色消し[語句情報] »
色消し
「色消し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
色消しの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
子どもの足を日なたぼっこさせていたというのに、右門はいかにも涼しい顔をしながら、
色消しなことには握りずしを二十個も平らげて、これからゆるゆると昼寝をしようといっ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
くひとり者に見切りをつけなせえといっているのに、ちったあいろけもお出しなせえよ。
色消しにもほどがごわさあ、芋虫みたいに寝っころがって、その図はなんですかい。きの....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
まいもなく、もぞりもぞりとあごの下をなではじめました。 「くやしいね。なんてまた
色消しなまねするんでしょうね。ちっとほめると、じきにその手を出すんだからね。え!....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
分なことを云う。なんぼあたしだって、撥《ばち》の代りに十手を持っちゃあ、あんまり
色消しじゃありませんか」 「ははは、堪忍しろ。それからどうだと云うんだ」 「もう....
「大阪を歩く」より 著者:直木三十五
決して、私を、咎めてはならない)が、牛肉が好きなので(これは、少し、愛人として、
色消しであるが)その味噌漬を、送ってやろうと(おお、親切な愛友よ!)してである。....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ず、胴巻のようなものの中からあやなして、何を取り出したかと見れば、竹の皮包は少々
色消しです。 でも、包みの中を開いて見るまでは、舞台に穴を明けるほどの
色消しに....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、みるみる餅菓子の堤がくずれて、お薩の川が流れ、無性《むしょう》によろこび頬ばる
色消しは、色気より食い気ざかりで是非もないことです。 二十七 ....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
娘も、田の草を取ったり網を干したり、野良馬の手綱をひいたりしたでは、こいつどうも
色消しだな」 「そいつはどうも仕方がねえ。この辺は半農半漁だからな。よっぽどいい....
「影」より 著者:岡本綺堂
酒をのむ、掴み合いの喧嘩をする……。 おつや およしなさいよ、他人様の前でそんな
色消しなお噂は……。そういうのを流言蜚語とか云って、この頃は警察の取締りが非常に....