色無地[語句情報] » 色無地

「色無地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

色無地の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
日になると、夏ならば生|帷子の漆紋(加賀梅鉢)に茶と黄色の細かい縦縞、もしくは鉄色無地の紬の仕舞袴。冬は郡山(灰色の絹紬)に同じ袴を穿いていた。皺だらけの咽喉の....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
》の光に朦朧として人が一人います。恐怖のうちにお玉の眼に映じたものは、その人が水色無地《みずいろむじ》の着物を着て、坐って俯向《うつむ》きになっていたから、蓬々....
自殺を買う話」より 著者:橋本五郎
ころ、煌々《こうこう》と無数に臨時燈をかかげ、その真昼のような明るさの中に、青磁色無地、剣かたばみを大きく染め残した式幕で門前を廻らし、その左右に高張りを立てて....
光は影を」より 著者:岸田国士
うやつを頼む」 出された中古の二、三点のなかから、手あたり次第、身丈に合つた灰色無地の三つ揃いと、すこし旧式すぎたが、暖たかそうなダブルの黒外套とを、これとき....
白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
、紐はつつましく結んでいながら、撫肩を弱く辷った藤色の裏に、上品な気が見えて、緋色無地の背負上が媚かしい。おお、紫|手絡の円髷だ。透通るような、その薄化粧。 ....