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「色狂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

色狂の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
剣侠」より 著者:国枝史郎
この蒼白い顔を……唇の色だけが赤くてねえ。……ゾッとするほど綺麗だよ。……」 「色狂人! ……行こう行こう!」 「行きゃアがれ、碌で無し! ……妾アこの人を介抱....
血ぬられた懐刀」より 著者:国枝史郎
ころの、この奇形な建物の内には、同じような部屋が幾個かあって、その部屋々々には漁色狂の女が、無数に籠められて居るらしい。その証拠には四方八方から、極めて遠々しく....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
るほど身堅い娘でござりますのに、やれ隠し男ができたであろうの、目を盗んだみだらな色狂いしているためにこのような細工したであろうのと、口ぎたないはずかしめまでもお....
浮浪漫語」より 著者:辻潤
とえ一切は虚無でもかまわない。僕はこの妄想に取り縋って生きて行こうと思う。稀代の色狂人と嗤う人は嗤い給え! 自分の自我は今、その妄想で恐ろしく燃焼している。自....
南国太平記」より 著者:直木三十五
と、俺の顔を見て、はあ、ああああ」 「人が、笑うてはるがな。ええ、こいつは、少し色狂人で」 乗合の爺さんが 「いやいや、あんな綺麗な人を見たら、わしかて、色狂....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
しまい》の果てにはなけなしの、もう一本の片腕をぶち落されるくらいが落ちだろう……色狂《いろきちが》い!」 「その御意見は有難えが、時のいきはりで、つい引くに引か....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
こんなに縹致《きりょう》がよくッて見ると、学問や何かは其方退《そっちの》けで是非色狂いとか何とか碌《ろく》な真似はしたがらぬものだけれども、お勢さんはさすがは叔....