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艶話
「艶話〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
艶話の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
瀧泉寺には比翼塚以外に有名の墓があるが、これは比較的に知られていない。遊女の
艶話は一般に喧伝され易く、学者の功績はとかく忘却され易いのも、世の習いであろう。....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
上頼まれもせぬ斉国を攻むるは、真に蛇足を書き添える訳だと説いたのだ。ムショーの『
艶話事彙《ジクショネール・ド・ラムール》』にも、処女が男子に逢《あ》い見《まみ》....
「連環記」より 著者:幸田露伴
基に仕えたことだったろう。 これだけの事だったらば、それで何事も無い、当時の一
艶話で済んだのであろうが、其時既に定基には定まった妻があったのであって、其妻が徳....
「明治大正美人追憶」より 著者:長谷川時雨
るが、京都の老妓|中西君尾《なかにしきみお》は、井上侯が聞太《もんた》だった昔の
艶話《つやばやし》にすぎないとして、下田歌子《しもだうたこ》女史は明治初期の女学....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
生きて遂げられぬ恋が、死して円満に成就《じょうじゅ》したということになって、その
艶話は一応実を結んだが、それ、恋というやつは戦と同じことで、勝敗だけがあって、妥....
「艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
ちぬしのおもかげを、心ひそかに物足らない思い出で私は追っていた。 恵陽居
艶話 風流江戸枕 いかん。できん。落ちん。 こうした用語は、私たち旧....
「目黒の寺」より 著者:岡本綺堂
滝泉寺には比翼塚以外に有名の墓があるが、これは比較的に知られていない。遊女の
艶話は一般に喧伝され易く、学者の功績はとかく忘却され易いのも、世の習であろう。そ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
がその道だけの達人みたいに喧伝された理由であろう。 彼と、塩冶判官高貞の妻との
艶話なども、ひどく市井に喧伝されたものである。 高貞の妻室が、当時、著名な美人....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
。そして平ノ忠盛は、熊野別当の息女に通って忠度を生ませ、源ノ為義にも、同じような
艶話がある。公卿や郎党のあいだにも、とりどり男女の情事もなかったとは限らない。厳....
「日本橋附近」より 著者:田山花袋
ましたよ』 昔のことなども少しはきき噛って知っているので――一時新聞などでその
艶話を伝えられた名高い帝劇の役者とも二、三年前の舞台の上の急死であわただしく別れ....