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芋
「芋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
芋の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
背むしを見つめる。が、背むしはふり返りもしない。のみならず懐《ふところ》から焼き
芋を出し、がつがつしているように食いはじめる。
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....
「羅生門の後に」より 著者:芥川竜之介
《もら》った始めである。
爾来《じらい》程なく、鈴木三重吉氏の推薦によって、「
芋粥《いもがゆ》」を「新小説」に発表したが、「新思潮」以外の雑誌に寄稿したのは、....
「伝吉の敵打ち」より 著者:芥川竜之介
た一人《ひとり》山畠の桑の手入れをしていた。が、子供の危急《ききゅう》を知ると、
芋《いも》の穴の中へ伝吉を隠した。
芋の穴と云うのは
芋を囲《かこ》う一畳敷ばかりの....
「春」より 著者:芥川竜之介
ぶち》に入れた机の上の玉葱《たまねぎ》だの、繃帯《ほうたい》をした少女の顔だの、
芋畑《いもばたけ》の向うに連《つらな》った監獄《かんごく》の壁だのを眺めながら。....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
田宮は薄痘痕《うすいも》のある顔に、擽《くすぐ》ったそうな笑いを浮べながら、すり
芋《いも》を箸《はし》に搦《から》んでいた。……
その晩田宮が帰ってから、牧野....
「校正後に」より 著者:芥川竜之介
」ではない。気になるから、書き加える。(新思潮第六号)
○僕は新小説の九月号に「
芋粥《いもがゆ》」という小説を書いた。
○まだあき地があるそうだから、もう少し書....
「葱」より 著者:芥川竜之介
、八《や》つ頭《がしら》、小松菜《こまつな》、独活《うど》、蓮根《れんこん》、里
芋、林檎《りんご》、蜜柑の類が堆《うずたか》く店に積み上げてある。その八百屋の前....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
山《みかんやま》をまっ直《すぐ》に駈《か》け下《お》りる、――とうとうしまいには
芋《いも》の穴の中へ大男の半之丞を振り落したまま、どこかへ行ってしまいました。こ....
「蜃気楼」より 著者:芥川竜之介
同時に又そこに一しょにいた或友だちのことを思い出した。彼は彼自身の勉強の外にも「
芋粥《いもがゆ》」と云う僕の短篇の校正刷を読んでくれたりした。………
そのうち....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
。この島の土人はあの肉を食うと、湿気《しっき》を払うとか称《とな》えている。その
芋《いも》も存外味は好《よ》いぞ。名前か? 名前は琉球
芋《りゅうきゅういも》じゃ....
「星座」より 著者:有島武郎
この仕事は早く片をつけたいんです。学校のラボラトリーでやっている実験ですが、五升
芋《ごしょういも》(馬鈴薯《ばれいしょ》の地方名)から立派なウ※スキーの採《と》....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
いとど得意な面持で天狗さんはそう言って、つづいて手にせる枝をば、あたかもそれが
芋殻でもあるかのように、片端からいき※っては棄て、すっかり粉々にして了いました。....
「飯田蛇笏」より 著者:芥川竜之介
。と云うのは蛇笏を褒めた時に、博覧強記なる赤木桁平もどう云う頭の狂いだったか、「
芋の露連山影を正うす」と間違えて僕に聞かせたからである。 しかし僕は一二年の後....
「出来上った人」より 著者:芥川竜之介
間に気も使わなければ、気を使われようとも思っていない。庭をいじって、話を書いて、
芋がしらの水差しを玩んで――つまり前にも言ったように、日月星辰前にあり、室生犀星....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
士見の渡し」を思い出した。が、渡し場らしい小屋はどこにも見えない。僕は丁度道端に
芋を洗っていた三十前後の男に渡し場の有無をたずねて見ることにした。しかし彼は「富....