花の本[語句情報] » 花の本

「花の本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

花の本の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
善の研究」より 著者:西田幾多郎
である。理想の如く実現するというのは物が自然の本性を発揮する謂である。それで花が花の本性を現じたる時最も美なるが如く、人間が人間の本性を現じた時は美の頂上に達す....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
同様のスペクトル(分光)を発見することが出来るのである。人間も同じことで、霊魂は花の本体または元素のごとくに離れ去っても、それにスペクトルが残っている。普通の人....
烏瓜の花と蛾」より 著者:寺田寅彦
どこかで僧|心越の描いた墨絵の芙蓉の小軸を見た記憶がある。暁天の白露を帯びたこの花の本当の生きた姿が実に言葉通り紙面に躍動していたのである。 今年の二科会の洋....
植物知識」より 著者:牧野富太郎
《ごじん》は覚《さと》らねばならない。 しからばすなわち燕子花とはなにか、燕子花の本物はキツネノボタン科に属するヒエンソウの一種で、オオヒエンソウ、すなわち ....
病牀苦語」より 著者:正岡子規
》た例の写生をして見ようかと思いついてふとそこにあった蔓草《つるくさ》の花(この花の本名は知らぬが予の郷里では子供などがタテタテコンポと呼ぶ花である)を書いて見....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
太田道灌ら相ついで世を去り、宗祇は連歌界の第一人者となって、長享二年(六十八歳)花の本の宗匠を允許され、北野神社連歌会所の奉行となった。その後連歌集の編纂を発心....
山の人生」より 著者:柳田国男
るのみである。 大和の三輪の緒環の糸、それから遠く運ばれたらしい豊後の大神氏の花の本の少女の話は、土地とわずかな固有名詞とをかえて、今でも全国|隅々まで行われ....