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花の雪
「花の雪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
花の雪の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
収) 旅すずり 川越の喜多院に桜を観る。ひとえはもう盛りを過ぎた。紫衣の僧は落
花の雪を袖に払いつつ行く。境内の掛茶屋にはいって休む。なにか食うものはないかと婆....
「桜花を詠める句」より 著者:杉田久女
に精緻となり、写生の技も昔より長足の進歩をしている事がわかる。 布団迄朝の寒さや
花の雪 その女 三絃の拍子にかゝるさくらかな 同 花は世のためしに咲くや一と....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
窶々しいが、(その姿のゆうにやさしく、色の清げに美しさは、古井戸を且つ蔽いし卯の
花の雪をも欺きぬ。……類なき艶色、前の日七尾の海の渡船にて見参らせし女性にも勝り....
「妾宅」より 著者:永井荷風
。自己を下賤醜悪にしてまで存在を続けて行く必要が何処にあろう。潔《いさぎ》よく落
花の雪となって消《きゆ》るに如《し》くはない。何に限らず正当なる権利を正当なりな....
「十六、七のころ」より 著者:永井荷風
』を記憶していることを知った。『太平記』の事が話頭に上ると、わたくしは今でも「落
花の雪にふみまよふ片野あたりの桜狩」と、海道下りの一節を暗誦して人を驚すことが出....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
版)に示す如くである。 7 二花、三花、四花などの結晶 従来、色々の国で三
花の雪の結晶が発見されている。その一例は第13図(第5図版)の写真に示した如くで....