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花四天
「花四天〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
花四天の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
す……取押えられる。鉄の格子をゆすぶって狂いまわる……又は何々狂乱と名付けられて
花四天の下に振付けられ、百載の後までも大衆の喝釆を浴びる……という順序になる。
....
「芝居狂冒険」より 著者:夢野久作
カわからない。その立並んだ樅板が万平には書割に見えたり、カンカン秋日の照る青空が
花四天に見えたりするのであろう。二三|町四方人気のないのを幸いに、杉板の束を運び....
「京鹿子娘道成寺」より 著者:酒井嘉七
は、変化の拵えが行われているのでございまして、舞台のお坊主連中と、入れかわりに、
花四天が大勢出てまいります。それからが、鐘を引き上げるくだんでございます。私たち....
「豆腐買い」より 著者:岡本かの子
トテモはらはらした。だがそこで不思議な日本を見た。狐忠信の幕で若い日本の娘たちが
花四天になって踊るのだが外人の踊りを見慣れた眼には娘の手足がまるで唐草模様のよう....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
《みちゆき》の勘平のようニッコリ圓朝は、見得を切った。 「…………」 やっぱり
花四天のよう、ニュッと雨足上げて転がったままで萬朝はいた。 何ともいえない主従....