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花実
「花実〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
花実の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「読書の今昔」より 著者:寺田寅彦
いろの草花の種をまいてみるようなものである。そのうちで地味に適応したものが栄えて
花実を結ぶであろう。人にすすめられた種だけをまいて、育たないはずのものを育てる努....
「俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
俳諧連句が生じた。発句すなわち今の俳句はやはり連歌時代からこれらの枝の節々を飾る
花実のごときものであった。後に俳諧から分岐した雑俳の枝頭には川柳が芽を吹いた。 ....
「災難雑考」より 著者:寺田寅彦
い草があったようであるが、これは進化論以前のものである。植物でも少しいじめないと
花実をつけないものが多いし、ぞうり虫パラメキウムなどでもあまり天下泰平だと分裂生....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
て居ります、その位ですもの。
では又明日。雪が降りやんで雀が囀って居ます。赤い
花実にむかってする雀の啄《ついば》みやその啄みをかえそうとしてゆれる枝の景色はな....
「今戸心中」より 著者:広津柳浪
んないやな顔をしておいでだよ。大丈夫だよ、安心してえておくんなさいましだ。死んで
花実が咲こかいな、苦しむも恋だって。本統にうまいことを言ッたもんさね。だもの、誰....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
目』の芝の「集解《しっかい》」にこれを述べているが、その文中に「芝ノ類甚ダ多シ亦
花実アル者アリ、本草ニ惟六芝ヲ以テ名ヲ標ハス然レドモ其種属ヲ識ラズンバアルベカラ....