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花御堂
「花御堂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
花御堂の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
咲いて、深川あたり大川の里、女もそろそろ色づくが、四月はまた仏にも縁が深い。――
花御堂《はなみどう》の灌仏会《かんぶつえ》、お釈迦《しゃか》さまも裸になって、善....
「古狢」より 著者:泉鏡花
、お向うの遠藤さんと、家内と一所に、麹町六丁目、擬宝珠屋根に桃の影さす、真宝寺の
花御堂に詣でた。寺内に閻魔堂がある。遠藤さんが扉を覗いて、袖で拝んで、 「お釈迦....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ょう、和尚さんから、いいつけられていたのを、すっかり忘れていた。毎年するように、
花御堂の花を摘んできて、灌仏会のお支度をしなければならないし、晩には、甘茶も煮て....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
ど、灌仏会の日でもあった。雨をついて、車で奈良へ走る。 東大寺の大仏殿の前に、
花御堂が作られてある。少年の日から何十年ぶりで、その竹の柄杓を取り、誕生仏の頭か....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
私はまだ確めて見ない。四月八日のお釈迦の誕生の日に、紫雲英と薊とこの花とを以て、
花御堂の屋根を葺く習わしもあったから、天竺餅の名はそれから出たのかも知れぬ。豊前....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
ことが多いであろう。 折口氏の髯籠の話の中に「卯月八日のてんとうばなの花だけは
花御堂にあやかったものであって、元はやはり髯籠系統のものであったかと推察する。な....