花散里[語句情報] » 花散里

「花散里〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

花散里の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
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源氏物語」より 著者:紫式部
えあれば私はいい」 と言って、行きたい希望のこばまれるのを恨めしく思っていた。花散里《はなちるさと》の君も、源氏の通って来ることは少なくても、一家の生活は全部....
源氏物語」より 著者:紫式部
訪ねたい気がしきりにするのであるが、当分は不謹慎なこともできないように思われた。花散里《はなちるさと》などへも手紙を送るだけで、逢いには行こうとしないのであった....
源氏物語」より 著者:紫式部
き》は院の御遺産で源氏の所有になっているのをこのごろ源氏は新しく改築させていた。花散里《はなちるさと》などという恋人たちを住ませるための設計をして造られているの....
源氏物語」より 著者:紫式部
やりたいと思うことも、急ぐことと思われないでいるうちにその年も暮れた。四月ごろに花散里《はなちるさと》を訪ねて見たくなって夫人の了解を得てから源氏は二条の院を出....
源氏物語」より 著者:紫式部
あぢきなき松の風かな泣けばなき小琴 をとればおなじ音を弾《ひ》く (晶子) 東の院が美々しく落成したので、花散里《はなちるさと》といわれていた夫人を源氏は移らせた。西の対から渡殿《わたど....
源氏物語」より 著者:紫式部
女の服装などにも洗練されたよい趣味を見せていた。明石の君の山荘に比べて近いことは花散里《はなちるさと》の強味になって、源氏は閑暇《ひま》な時を見計らってよくここ....
源氏物語」より 著者:紫式部
が、付き添いの童女の衣裳《いしょう》などを日が近づくので用意させていた。東の院の花散里《はなちるさと》夫人は、舞い姫の宮中へはいる夜の、付き添いの女房たちの装束....
源氏物語」より 著者:紫式部
たように世間へ聞かれてもよろしくないと源氏は思って、少しじみな所ではあるが東北の花散里《はなちるさと》の住居の中の西の対は図書室になっているのを、書物をほかへ移....
源氏物語」より 著者:紫式部
であった。しかも精神的には永久に離れまいと誓い合う愛人どうしである。几帳を隔てて花散里はすわっていたが、源氏がそれを手で押しやると、また花散里はそうするままにな....
源氏物語」より 著者:紫式部
されることでもないが、落ち着いたなつかしい気持ちの人であることだけは認められて、花散里からも、紫の女王からも玉鬘は好意を持たれた。結婚を申し込む人は多かった。い....
源氏物語」より 著者:紫式部
きるならば世間の悪名を負わずに済ませたいともっともなことを願っていた。 源氏は花散里夫人の所へも寄った。 「中将が左近衛府の勝負のあとで役所の者を皆つれて来る....
源氏物語」より 著者:紫式部
い六条院は大臣の住居辺はおおぜいの人が詰めているであろうが、東の町などは人少なで花散里夫人は心細く思ったことであろうと中将は驚いて、まだほのぼの白むころに三条の....
源氏物語」より 著者:紫式部
に焚き混ぜる物としてはこれに越したにおいはないでしょう」 と宮はおほめになる。花散里夫人は皆の競争している中へはいることなどは無理であると、こんなことにまで遺....
源氏物語」より 著者:紫式部
紫夫人は上賀茂の社へ参詣するのであったが、いつものように院内の夫人を誘ってみた。花散里、明石などである。その人たちは紫夫人といっしょに出かけることはかえって自身....
源氏物語」より 著者:紫式部
類をはじめとして当日用の仕度はすべて紫夫人の手でととのえられているのであったが、花散里夫人や、明石夫人なども分担したいと言い出して手つだいをした。二条の院の対の....