花水[語句情報] » 花水

「花水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

花水の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
棚にあたるような音がした。 と、月子の声がした。 「甘扁桃油、苦扁桃油、接骨木花水、沈降硫黄、そうして闇夜に絞り取った、売春婦の肝臓の血、それを合わせた冷罨剤....
丹下左膳」より 著者:林不忘
麗《こま》人を移住させたあとで、唐《もろこし》ヶ|原《はら》と言ったといいます。花水《はなみず》川を渡ると、だんだん平塚へ近づいてくる。 いくら待っても江戸か....
あひると猿」より 著者:寺田寅彦
が日比谷公園の一角に、英国より寄贈されたものだという説明の札をつけて植えてある「花水木」というのと少なくも花だけはよく似ているようである。しかし植物図鑑で捜して....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
ふく。 凄いとみれば、円山応挙の美女の幽精。チリにもふれぬ深窓の処女とみれば、花水仙の気高さを思わせる姿である。その女性こそ、甲賀家の家付きの娘、お千絵様なの....
三国志」より 著者:吉川英治
は烏戈国の藤甲軍でしょう。とても人倫をもって律せられない野蛮の兵です。加うるに桃花水の毒は蛮外の人間には汲むべからざるものです。もはやこの辺でお引揚げになっては....