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花火線香
「花火線香〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
花火線香の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
テルに彼を置き去りにした時の、何かに憑かれたような気分はどこにも見られなかった。
花火線香のような情火が、いつまたどんな弾みで燃えあがるまいものでもなかったし、新....
「謀叛論(草稿)」より 著者:徳冨蘆花
た、書生であった、今は老成人である。残念ながら御ふるい。切棄てても思想は※には、
花火線香も爆烈弾の響がするかも知れぬ。天下泰平は無論結構である。共同一致は美徳で....
「天守物語」より 著者:泉鏡花
を庇うて大手を開く。) 亀姫 大事ない、大事ない。 夫人 (打笑む)ほほほ、皆が
花火線香をお焚き――そうすると、鉄砲の火で、この天守が燃えると思って、吃驚して打....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
に笑い出した。
「静かにしろ。お堂を引っくり返しちゃいけねえ。なるほどいい雷だ。
花火線香のような奴《やつ》とは違ってらあ。上できだぞ! アンビギュ座にも負けない....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
燃え上った十年、作家生活の火華は火華を産ンで、
花火線香の最後に落ちる玉となって消えた夢野久作、その火華は、今十巻の全集となって....