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「花穂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

花穂の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
斜陽」より 著者:太宰治
? 純粋? みなウソだ。牛島の藤は、樹齢千年、熊野の藤は、数百年と称えられ、その花穂の如きも、前者で最長九尺、後者で五尺余と聞いて、ただその花穂にのみ、心がおど....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
後同処小林区署山本左一郎氏ニ依頼シ本年五月其花ヲ得タリ花ハ皆雌花ナリ之ヲ検スルニ花穂ニ小柄ヲ具ヘ柄上二乃至四小葉アリ小苞ハ緑色卵円形ニシテ外面絨毛ヲ密布ス子房ハ....
植物知識」より 著者:牧野富太郎
《は》えているアヤメは、つまらぬ不顕著《ふけんちょ》な緑色の細かい花が、グロ的な花穂《かすい》をなしているにすぎなく、ふつうの人はあまりこの花を知っていないほど....
日和下駄」より 著者:永井荷風
く》が茅場町薬師堂《かやばちょうやくしどう》のほとりなる草庵の裏手、蓼《たで》の花穂《はなほ》に出でたる閑地に、文七《ぶんしち》というものが元結こぐ車の響をば昼....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
いっていることが、横瀬夜雨君の随筆にも見えているが、新作であろうと思う。この草の花穂に水を含ませると、板塀などへ字が書けるというのは、無論小学校が出来てからの経....