花茨[語句情報] » 花茨

「花茨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

花茨の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
には雪の様に卯の花が咲きこぼれる。林端には白いエゴの花がこぼれる。田川の畔には、花茨が芳しく咲き乱れる。然し見かえる者はない。大切の大切のお蚕様が大きくなって居....
夜の靴」より 著者:横光利一
送っているのみだ。何だか私には突き刺さっているものがある。 愁ひつつ丘にのぼれば花茨(蕪村) と誰も口誦むのは理由がある。この句は人と共に滅ぶものだ。耕し、愛....
郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
を持った、心の茫漠《ぼうばく》とした愁《うれい》である。そして野道の丘に咲いた、花茨の白く可憐《かれん》な野生の姿が、主観の情愁に対象されてる。西洋詩に見るよう....
火と氷のシャスタ山」より 著者:小島烏水
自然に似ている方面と、似ていない方面との二つである。蕪村であったか誰だったか、「花茨故郷の路に似たるかな」は、似た方からの見方だ。その反対に、似ても似つかぬとこ....