花衣[語句情報] » 花衣

「花衣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

花衣の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
風流仏」より 著者:幸田露伴
、自己が意匠の飾を捨て人の天真の美を露わさんと勤めたる甲斐ありて、なまじ着せたる花衣|脱するだけ面白し。終に肩のあたり頸筋のあたり、梅も桜も此君の肉付の美しきを....
雪ちゃん」より 著者:寺田寅彦
ボンヤリしている。眼のふちが少し赤い。ちょうど机の上に昨夕買って来た『新声』の卯花衣があったから、「雪チャン。これを御覧。綺麗な画があるよ」と云うたら返事はなく....
大正女流俳句の近代的特色」より 著者:杉田久女
女らしくよみ出ている。さて大正女流は、 くずれ座す汝がまわりの春の帯 なみ女花衣ずりおちたまる柱かな 和香女 花衣ぬぐやまつはる紐いろ/\ 久女 ....
桜花を詠める句」より 著者:杉田久女
禄の女性にありそうでいて案外近代女流のものらしい。ひねもすの刺激と歓楽につかれて花衣もぬぎあえず、夕餉さえたうべたくもなく窓下に座りくずれて、尚もゆめの名残を追....
女流俳句を味読す」より 著者:杉田久女
匂いが、クラシック好きの私に一寸王朝の面影を感じさせる。女らしい句である。 (「花衣」創刊号 昭和七年三月)....