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「花鏡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

花鏡の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
けた。 その時蝿は右の方に位置を移した。 清逸の心にある未練を残しつつその万花鏡《まんげきょう》のような花は跡形もなく消え失《う》せた。 園ならばいい。あ....
帝展を見ざるの記」より 著者:寺田寅彦
はあるに相違ない。ある意味では変化し過ぎて困るかもしれない。何らの必然性のない万花鏡のような変化は結局本質の空虚を意味する事にもなるのだが、まさか帝展はそうでも....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
称ハナタデ) イヌタデ 元来|蓼《タデ》はその味の辛いのが本領であって、『秘伝花鏡《ひでんかきょう》』にも「蓼ハ辛草也」とある。すなわちその辛辣な味が貴ばれる....
植物知識」より 著者:牧野富太郎
リの花が日光を追うて回るということは、もと中国の書物から来たものだ。それは『秘伝花鏡《ひでんかきょう》』という書物に次のとおり書いてある。すなわち、 「向日葵《....
キャラコさん」より 著者:久生十蘭
蒜《はまにんにく》と白い砂。 白金色の反射光のなかで、さまざまな色と容積が、万花鏡《カレエドスコープ》のように眼もあやに寝そべったり動き廻ったりしている。 ....
艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
やなア」 云々をみても、よくわかるだろう。 また明治三十四年新版の「東京落語花鏡」という番付を見ると、日本手品の柳川一蝶斎や独楽の松井源水と並んで、バカント....
猪鹿蝶」より 著者:久生十蘭
まァお聞きなさいよ。デッサンはちがうけど、帯はマアベルのゴブランで、帯止は沈香の花鏡の透彫りというのは、いったいどういうことなんでしょう……へんだわどころの話で....