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「芳名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

芳名の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
黙って立ち上がって手にすると同時に、まず目を射たのは、親戚《しんせき》招客ご芳名とある文字でした。これがざっと六十一名、喜右衛門、喜太郎と似た名まえがふたり....
第四次元の男」より 著者:海野十三
者中の読者とは、実に卿等のことを指していうのであろう。わたくしは、永く永く卿等の芳名を録して――とまで書いてきたとき「お世辞はもういい加減にして、先を語れ」とい....
木の子説法」より 著者:泉鏡花
いと思う。 つれは、毛利|一樹、という画工さんで、多分、挿画家協会会員の中に、芳名が列っていようと思う。私は、当日、小作の挿画のために、場所の実写を誂えるのに....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
けで、一晩とめて、その上に草鞋銭《わらじせん》をくれて立たせてくれるに相違ない。芳名録を取り出して先生に記名してもらう。その芳名録を携えて、次の道場を同じ手で渡....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
謔は彼には通じないようだった。そしてロイド・ジョウジは依然としていつ万年筆と記念芳名録を突きつけられて署名を求められても困らないように右の手だけ手袋をせずにオテ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、さだめし諸国の武者修行が訪れているに違いない。そして、門を叩いた者の名を載せた芳名帳を備えているかも知れない。――そのうちにはもしかしたら自分の探し歩いている....