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芳芬
「芳芬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
芳芬の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
帰った上等の香水をふりかけた匂《にお》い玉《だま》からかすかながらきわめて上品な
芳芬《ほうふん》を静かに部屋の中にまき散らしていた。葉子はその匂い玉の下がってい....
「小さき者へ」より 著者:有島武郎
を持って来た。産婆は顔と言葉とでその酒を盥《たらい》の中にあけろと命じた。激しい
芳芬《ほうふん》と同時に盥の湯は血のような色に変った。嬰児はその中に浸された。暫....
「梓川の上流」より 著者:小島烏水
掻き破られて、また岩魚が飛ぶ、石楠花の雫を吸っている魚だから、腸《はらわた》まで
芳芬《におい》に染まっていないかとおもう。
三ノ池は一ノ他の半分ほどしかないが....