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芽が出る
「芽が出る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
芽が出るの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「分配」より 著者:島崎藤村
から三年目で、家のものなぞはそろそろ単調な田舎生活に飽いて来て、こんなことでいつ
芽が出るかという顔つきであったし、それに私たちの家ではあの山の上だからやって行け....
「路傍の草」より 著者:寺田寅彦
美しい夢を見ていたが、これはほんとうの夢である事がじきにわかった。せっかく草花の
芽が出るころになると、たぶん村の子供らであろうが、留守番も何もない屋敷内へ自由に....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
いますが、何れ芸者上りが多いので、旦那が大金を出して身請を為てサ、増長させて云う
芽が出るんですが、それとちがいお宅のお内さんぐらいの温和い方を私は未だ見た事があ....
「白藤」より 著者:豊島与志雄
さん伸ばせば、花は出ない。つまり、こういうことになるんだよ。古い蔓から、新らしい
芽が出る。その芽が、若い蔓になって伸びてゆくか、蕾になって花を咲かせるか、どっち....
「京の四季」より 著者:和辻哲郎
ったのである。まれに目に入ると、それはむしろいやな感じを与える。早く春になって新
芽が出るとよいと思う。しかるに京都では、この落ちついた冬の樹木の姿が、一番味があ....
「赤い実」より 著者:小川未明
ぶの中に生えている、なにかの木の実のようですね。」 「これを土にうずめておくと、
芽が出るでしょうか。」と、義雄さんは、たずねました。 「ええ、出ますとも、みんな....