若王子[語句情報] » 若王子

「若王子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

若王子の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
大殿様の御心もちが、あの堀川の御所《ごしょ》に窺《うかが》われます通り、若殿様が若王子《にゃくおうじ》に御造りになった竜田《たつた》の院は、御規模こそ小そうござ....
雪の宿り」より 著者:神西清
は、わたくし共の目に余ることのみでございました。天狗星の流れます年の春には花頂|若王子のお花御覧、この時の御前相伴衆の箸は黄金をもって展べ、御供衆のは沈香を削っ....
京の四季」より 著者:和辻哲郎
、しかしとにかく種類が多い。楓が芽をふき始めるのは四月の中ごろであったと思うが、若王子の池畔にある数十本の楓だけでも、芽の出る時期は三、四段に分かれており、新芽....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
保時代ですらこの方面では今よりも偉かったと思わずにはいられない。(五月十七日夜)若王子の家――博物館、西域の壁画――西域の仏頭――ガンダーラ仏頭と広隆寺の弥勒 ....
山の人生」より 著者:柳田国男
に日がよく照って、御苑も大通りも早天から、人をもって埋めてしまったのに、なお遠く若王子の山の松林の中腹を望むと、一筋二筋の白い煙が細々と立っていた。ははあサンカ....