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若白髪
「若白髪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
若白髪の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
は円山さんよりよほど愛想がいい。写真で片眼のべっかんこなのは知っていたが、ひどい
若白髪だ。これはだいぶクリスチャンらしかった。俺も相当|鞠躬如《きっきゅうじょ》....
「人間失格」より 著者:太宰治
時に感ずるかも知れないような、四の五の言わさぬ古代の荒々しい恐怖感でした。自分の
若白髪は、その夜からはじまり、いよいよ、すべてに自信を失い、いよいよ、ひとを底知....
「ズラかった信吉」より 著者:宮本百合子
後ろに引っかけたの。剛《つよ》そうな灰色の髪の小鬢《こびん》へどういうわけか一束
若白髪を生やしたの。三人ともまるで仕事みたいに気を入れてやってる。海老茶色ルバー....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
みでなくなっていた。かえってそのさみしさが一種のメランコリイの幸福感でもあった。
若白髪が急にふえたのもその頃である。 はきすてたい自分、憎悪する自分。それがこ....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
髪でしょう。白髪よ。」 「なるほどね。後は取らないでよろしい。」 「なぜ?」 「
若白髪は金持になるんだろう。」 「そう云うわね。でも迷信よ。白髪なんか、ない方が....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
「や、白髪じゃねえか。」呻いた藤吉、ぐいと濡髪を扱《しご》いてみてから、「うむ、
若白髪だな、勘、見ろい、これ、手に、墨が落ちるぜ、ふうん、染めてやがったか。や、....