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若若しい
「若若しい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
若若しいの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「微笑」より 著者:横光利一
らに想いをめぐらせるべきか、という相反する父母二つの思想体系にもみぬかれた、彼の
若若しい精神の苦しみは、想像にかたくない。同一の問題に真理が二つあり、一方を真理....
「旅愁」より 著者:横光利一
ときどきは風のままに散る方向は変っても、噴きのぼるときには、風を突きぬけた気力の
若若しい緊張がある上に、頂きで跳ね踊る姿のみな違うその面白さ。――久慈はこの朝の....
「夜の靴」より 著者:横光利一
青い剃りあとに酒乱の痕跡の泛び出た美男になる。農夫とは思われぬ伊達な顎や口元が、
若若しい精気に満ち、およそ田畑とは縁遠い、ぬらりとした気詰りで、半被を肩に朝湯に....
「夢幻泡影」より 著者:外村繁
るいはそのためであるかも知れない。妻を知った頃の私の日記には、毎日気負い立った、
若若しい言葉が書き連ねてある。その頃の、某日の一句である。 「二人は最早、別別の....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
見えないのは雪の深い為であろう。右は雑木の繁った緩い斜面で、雪解の跡には草の緑が
若若しい。雪渓の勾配はさして急ではなかった。両側の山で駒鳥が盛に鳴く、沈静な谷の....