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若衆髷
「若衆髷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
若衆髷の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
番人を斬りたくてうずついているらしいのが、最初に追っかけて来た四十侍に代り合って
若衆髷の帰路を遮断すると、もう柄頭《つかがしら》に手をかけながら、口汚なく挑みか....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
縞銘仙の小袖、飛白の帷子といった類、履物は吾妻下駄で、それを素足につっかけ、髪は
若衆髷に結うなど、すべてが歌舞伎役者をそのままで、恐らくは態々それを擬していたの....
「赤格子九郎右衛門」より 著者:国枝史郎
てスルリと立ち上がった。足音を盗んで襖へ寄り、細目に開けて隙かして見た。 髪を
若衆髷に取上げた躯幹の小造りの少年武士が彼の方へ横顔を見せ、部屋の真中に端然と坐....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
と被衣とを着けていたことが、鈴江の眼には残っていたが、二人の武士が前後に立って、
若衆髷の武士の死骸らしい物の、肩と足とをささえ持って、真ん中にして歩いていた姿が....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
の扇子を提げて義経袴を穿いた十四五の娘と、またおなじ年紀ごろ……一つ二つは下か、
若衆髷に、笹色の口紅つけて、萌黄の紋つきに、紅い股引で尻端折をしたのと、もう一人....