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英名
「英名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
英名の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「趣味の遺伝」より 著者:夏目漱石
《ま》だ滑稽を脱せぬと云うなら余はなお一歩を進める。この凱旋《がいせん》の将軍、
英名|嚇々《かくかく》たる偉人を拝見するために飛び上がるのは滑稽ではあるまい。そ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
るはずなし、得てしてこんな法螺《ほら》が大流行の世と警告し置く。 猴の今一つの
英名エープは、梵名カピから出たギリシア名ケフォス、ラテン名ケブス等のケをエと訛《....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
け》して穀一把を見せ、これは何ぞと問うと、穀々と答えたとあれば支那も英仏同前だ。
英名ファウルは独語フォーゲル、デンマーク語フューグルと等しくもと鳥の義だったが、....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
い家康は勿論それより前に使を政宗に遣わして修好して居る。家康は海道一の弓取として
英名伝播して居り、且秀吉よりは其位置が政宗に近かったから、政宗もおよそ其様子合を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
し入れ、型のごとく出て来た取次の用人に向って、自分が武者修行の旅行中のもので、御
英名を慕いて推参したということ、兼ねて「
英名録」や、その他旗本の要路の紹介免許状....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
り。よって、西方数百マイルを隔てて、はるかに雲影を望みて、所感の詩を賦す。 半世
英名絶。 (半生における名声はもろもろの人々よりぬきんでて、老いて後は落ちぶれて....
「三国志」より 著者:吉川英治
をもれた魚か、家を失った犬のごとく、茫々と追われて西の方へ逃げ去った。 曹操の
英名は、同時に、四方へ鳴りひびいた。 彼は、賊軍退治を終ると、討ち取った首を辻....
「三国志」より 著者:吉川英治
感慨まことに無量。よろこびにたえません」 「おお、徐晃なるか。ご辺も近来|赫々と
英名を成す。ひそかに関羽も慶賀しておる。さはいえ何故、わが子関平に、苛烈なるか。....