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英才
「英才〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
英才の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運命」より 著者:幸田露伴
く、後に成祖をして、国家|士を養うこと三十年、唯一卓敬を得たりと歎ぜしめしほどの
英才なり。※離す、而して帝の為に密に図るものあり、諸王の為に私に謀るものあり、況....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
下、不与存焉、父母倶存、兄弟無故、一楽也、仰不愧於天、俯不※於人、二楽也、得天下
英才、而教育之、三楽也」というのがこれである。『韓非子』は主道、揚権、解老、喩老....
「能とは何か」より 著者:夢野久作
人の型の理解し得ぬものを残して死ぬ家元も珍らしくない。そうしてその何代目かの後の
英才が、その書き残された不可解の型の説明を見て、膝を打って感嘆する……というよう....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
研究所を火災《かさい》で失って、どうにも復興《ふっこう》の見込みが立たず、あたら
英才《えいさい》を抱《いだ》いて不幸を歎《たん》しているという。しかし博士のこと....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
お角は、駒井甚三郎なる人が、砲術の学問と実際にかけては、世に双《なら》ぶ者のない
英才であるということを知りません。また、大波の荒れる時にはあれほどに気象の張った....
「流線間諜」より 著者:海野十三
呪いの極東 灰色の敵の巣窟に、これは又あまりにも似つかぬ極彩色の大図譜!
英才をもって聞えた帆村探偵も、この花鳥絢爛と入り乱れた一大図譜をどう解釈してよい....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
る、これも異議がない。しかして大政を奉還せしめた後、天下の公卿諸大名から、各藩の
英才を徴して新政に参与せしめる、その理想も悪くはないが、さて、その新政体の主脳髄....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
甲府勤番支配であって、ともかくも一国一城を預かって、牧民の職をつとめた経歴のある
英才と知る由もない。このことばには荘重《そうちょう》なものがあって、厳として警告....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
自家宣伝(?)で人気を博していたが、小栗は謳《うた》われない。 時勢が、小栗の
英才を犠牲とし、維新前後の多少の混乱を予期しても、ここは新勢力にやらした方が、更....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ないけれども、また、あんまり頭が進み過ぎていても、楽はできないものだ。駒井ほどの
英才が、当世と相容れないのは、これも一つの人間界の約束ごとかも知れないが、由来、....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
の間に認められ、幾度か名誉賞を与えられた。一八五八年|牛津大学に移るに及びて、其
英才はいよいよ鋒鋩を現したが、過度の勉強の為めにいたく心身を損ね、病臥数月の後、....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
人の魂をもってである。それでもなお彼は悪戯する。そしてパリーと称するこの巨大なる
英才は、その光明によって世界の姿を変えながら、テセウスの殿堂の壁にブージニエの鼻....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
らしたくない家老のメガネにかなうのは尤も千万だ。若年ながらも、すでに造船航海術の
英才。それ以下におちぶれることはなかろうし、おちぶれても嫁の実家の財産を目当てに....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
―」
勝も、微笑して
「西洋科学にも、こればかりは、ござりますまい」
「牧も、
英才であったが、身を誤った」
斉彬が、呟いた。庭に、人影が動いて
「恐れながら....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
り過ぎたから、応酬接見数回を重ねた後はイツとなく疎遠となってしまった。が、天下の
英才を集めて『国民之友』を賑わすのを片時も怠らなかった蘇峰はこの間に二葉亭のツル....