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英文学
「英文学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
英文学の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「路上」より 著者:芥川竜之介
渉に、その面倒なカント哲学の範疇《カテゴリイ》の議論から始められた。俊助は専門の
英文学の講義よりも、反《かえ》って哲学や美学の講義に忠実な学生だったから、ざっと....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
、新い洋書の中ほどを開けて読む、天窓の、てらてら光るのは、当女学校の教頭、倫理と
英文学受持…の学士、宮畑閑耕。同じ文学士河野英吉の親友で、待合では世話になり、学....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
に接近することのできた幸運の人たちもある。次には先生の東京時代に一高や大学で英語
英文学を教わった広い意味での弟子たちがある。その中で先生の千駄木町時代にその門に....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
近くのお馴染の菓子屋が出している、汁粉屋へも入ってみた。よく彼の書斎に現われる、
英文学に精しい青年の兄の経営している、ちょっと風がわりの店であった。 そしてそ....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
て以来、今日までに多くの翻訳書が出た。今ではもうフィツジェラルドの名訳はそれ自身
英文学のクラシックに列せられている。オマル・ハイヤームの名はこうして世界的なもの....
「夏目漱石先生の追憶」より 著者:寺田寅彦
を定められてからは、また昔のように三日にあげず遊びに行った。そのころはやはりまだ
英文学の先生で俳人であっただけの先生の玄関はそれほどにぎやかでなかったが、それで....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
家のものが摺鉢形に地べたを掘窪めていたことがあった。 ある日、たずねて来た若い
英文学者のI氏は、それをみるとにやにや笑い出した。 「ほう。糸瓜の下が円く掘下げ....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
矛盾こそは現代の英吉利だ!――銅版画の古城からきこえてくるエイル・ブルウの舞踏、
英文学の古本にこぼれた混合酒のにおい、牛肉と山高帽・牛肉と山高帽。そして、abo....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
he London の重要な一つであるかの名だたるメイフェア彷徨を実行しながら、
英文学の教授みたいに温厚なそしてクラシックな品位を養いつつある最中、ピカデリイへ....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
原書仏語辞書を送ってくれ。いずれも本箱の下の棚にあったと思う。 ドイツ文学史、
英文学史(この二冊は日本文でも欧文でもよし)および支那文学史を、守田と安成に話し....
「ジロリの女」より 著者:坂口安吾
ら、つまり種則さんは紳士であり、ハンサムボーイというもんじゃないか。花の青春に、
英文学などひもとかれるよりも、ハンサムボーイの心臓とキンミツにレンラクをとられる....
「『演劇』あとがき」より 著者:岸田国士
どんな芝居がよい芝居か この問いに答える最も適当な人として、私は、京都大学教授
英文学者にして、演劇学者として私の長年にわたる演劇活動を通じての畏友、山本修二君....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
君とは軌道を異にして、多くの時間は二階に閉籠って学校の先生としての忠実なる準備と
英文学者としての真面目な修養とに力を注いでいたのである。後年『坊っちゃん』の一篇....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
の集まりに紹介するを例とし、それから後は公々然と音信し往来するを許された。女流の
英文学者として一時盛名を馳せたI夫人は在学中二度も三度も婚約の紹介を繰返したので....
「芝、麻布」より 著者:小山内薫
、教務からは何の講義をしろという命令もなかったのである。時間表には、いつもただ「
英文学」と書いてあった。 慶応義塾へは、それからずうっと――その間に、向うから....