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英気
「英気〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
英気の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ら第二の道へ、――第二の抜け道がまたぷつりと絶えたら第三の裏道へ、それまではまず
英気を養ってというように八丁堀へ帰って寝て待っていたが、どうしたことかその伝六の....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
くちの一味が、どんな人物たちであるかをつき止める以外には方法がなかったので、まず
英気でも養っておこうと思いたちながら、ぷらり近所の町湯へ出かけました。 ....
「正義と微笑」より 著者:太宰治
た全部集っているような気さえする。もういちど、はじめから戦い直してもいいくらいの
英気を、たっぷりと養って置きたい。さいわい、からだは、どこも悪くない筈だけど。 ....
「うつり香」より 著者:近松秋江
を掛けているのだナ。と、私は秘かに思っていた。 「君はこのごろまた大変に肥って、
英気|颯爽としているナ」 柳沢の顔を見守りながら、私は話頭を転ずるようにいった....
「謀叛論(草稿)」より 著者:徳冨蘆花
もしかような時にせめて山岡鉄舟がいたならば――鉄舟は忠勇無双の男、陛下が御若い時
英気にまかせやたらに臣下を投げ飛ばしたり遊ばすのを憂えて、ある時イヤというほど陛....
「大空魔艦」より 著者:海野十三
そく、大月大佐の元気な声が、闇の中からきこえた。 「よおし、明日の夜までゆっくり
英気をやしなって、いよいよ最後の活動をはじめよう」 両組は、途中で敵に見つけら....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
れの日課である。冷水によって眠気と惰気とをはらい、さわやかな朝日をおがんで清新な
英気を受ける。 だがこの日はいつもより悲しかった、全校生徒の歎願があったにかか....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
なきところに長居するの必要なし、直ちに帰るといい出しました。 帰るといい出した
英気風発の貴公子は、誰が留めても留まりそうもない。 十数人のお神楽師《かぐらし....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
せてみよう」 十八 曾《かつ》て、仮りに高村卿と呼ばれていた
英気|溌剌《はつらつ》たる貴公子があって、多少の同志の者を連れて随所を横行し、江....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
するとなれば、往復に少なくとも三日の日数をついやさねばならない、十分なる睡眠と、
英気を養うために、早目に寝につく。 十月十四日、未明の空にはなごりの星があわく....
「ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
時の封建武士がこの時代に流行した騎士道に心酔し、兎もすると法権を侵す態の行動をし
英気を他に洩らす術なき脾肉の嘆をかこっていたのを認め、この十字軍の挙によってその....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
たような事を十年一日の如くつづけて行っては立ち行かないと思う。俳句に文章にもっと
英気を皷舞して刷新をしなければいかないですよ。と申して別に名案もないからただ主人....
「エキゾチックな港街」より 著者:小野佐世男
土地の発展に力を入れたいと思っておるのですよ、今までは派遣軍はここで一休みをして
英気を養い、戦場に送り込む方式になっていたし、又、戦地で戦った軍人達が一度このと....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
てけれどもこれは略します。とにかく険しい山路をある時は一日ある時は二日位逗留して
英気を養いつつ七月一日まで進みました。そこで私に付いて来た案内者を還すことにしま....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
心したが、露軍の損害また大きく、殊に墺軍との感情不良で共同動作適切を欠き、大王に
英気を回復せしめた。 九月四日ドレスデンは陥落した。露軍はシュレージエンに冬営....