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英魂
「英魂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
英魂の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「縮図」より 著者:徳田秋声
の棹が建てられ、樹木の蔭も深くなって来た。ここで幾度か出征兵士の壮行会が催され、
英魂が迎えられ、焼夷弾の処置が練習され、防火の訓練が行なわれた。 夜そこに入っ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
できないことでなければ、やって下さい、この黒血川の水で、幾百年|埋《うず》もれた
英魂の泥を、友さんの手で洗って上げてください」 「うむ――なんだか理窟はよくわか....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
居を見せる段取りとなり、この不遇なる人傑は、上州の片田舎に、無名の虐殺を受けて、
英魂未だ葬われないという次第である。 形勢を逆に観察してみると、最も興味のあり....
「秋の筑波山」より 著者:大町桂月
るが、三楽其人は、あくまでも不運の英雄なりき。北条氏滅亡の後、間もなく病死して、
英魂むなしく筑波山下に眠る。....
「三国志」より 著者:吉川英治
鬼神を祭ったのは、見たこともありませんが」 「そんな理窟はもういわないでおくれ。
英魂も怨みをのこしてこの土に執着すれば鬼神になる。まして罪もなく殺された神仙の霊....