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「苹果〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

苹果の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
銀河鉄道の夜」より 著者:宮沢賢治
てきました。その小さな列車の窓は一列小さく赤く見え、その中にはたくさんの旅人が、苹果《りんご》を剥《む》いたり、わらったり、いろいろな風にしていると考えますと、....
饑餓陣営」より 著者:宮沢賢治
らない。」 (銅鑼) 曹長特務曹長 「大将ひとりでどこかの並木《なみき》の苹果《りんご》を叩《たた》いているかもしれない 大将いまごろどこかのはたけで 人....
風野又三郎」より 著者:宮沢賢治
きれいなすきとおった沓《くつ》をはいていました。それに顔と云ったら、まるで熟した苹果《りんご》のよう殊《こと》に眼はまん円でまっくろなのでした。一向|語《ことば....
善蔵を思う」より 著者:太宰治
暮しの事と思います。いよいよ秋に入りまして郷里は、さいわいに黄金色の稲田と真紅な苹果に四年連続の豊作を迎えようとしています。此の際、本県出身の芸術方面に関係ある....
虹の絵の具皿」より 著者:宮沢賢治
いろにふるい、青白いかすかな脈《みゃく》をうちます。それから人の子供《こども》の苹果《りんご》の頬《ほお》をかがやかします」 そしてみんながいっしょに叫《さけ....
糸くず」より 著者:国木田独歩
である。 皿の後に皿が出て、平らげられて、持ち去られてまた後の皿が来る、黄色な苹果酒の壺が出る。人々は互いに今日の売買の事、もうけの事などを話し合っている。彼....
銀河鉄道の夜」より 著者:宮沢賢治
まど》は一列《いちれつ》小さく赤く見え、その中にはたくさんの旅人《たびびと》が、苹果《りんご》をむいたり、わらったり、いろいろなふうにしていると考えますと、ジョ....
烏の北斗七星」より 著者:宮沢賢治
星《ほくとしちせい》が、大きく近くなって、その一つの星のなかに生えている青じろい苹果《りんご》の木さえ、ありありと見えるころ、どうしたわけか二人とも、急にはねが....
水仙月の四日」より 著者:宮沢賢治
狼のうしろから白熊《しろくま》の毛皮の三角|帽子《ぼうし》をあみだにかぶり、顔を苹果《りんご》のようにかがやかしながら、雪童子《ゆきわらす》がゆっくり歩いて来ま....
或る農学生の日誌」より 著者:宮沢賢治
いいくらいだ。学校から纏《まと》めて注文《ちゅうもん》するというので僕《ぼく》は苹果《りんご》を二本と葡萄《ぶどう》を一本|頼《たの》んでおいた。 四月九日〔....
手紙 四」より 著者:宮沢賢治
だだ。なぜならどんなこどもでも、また、はたけではたらいているひとでも、汽車の中で苹果《りんご》をたべているひとでも、また歌う鳥や歌わない鳥、青や黒やのあらゆる魚....
楢ノ木大学士の野宿」より 著者:宮沢賢治
けにずいぶん暑いじゃないか。」 大学士はあおむいて空を見る。 太陽はまるで熟した苹果《りんご》のようで そこらも無暗《むやみ》に赤かった。 「ずいぶんいやな天気....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
。上位子房からの果実よりは下位子房からの果実には種々面白味が多い。 梨《ナシ》、苹果《リンゴ》、胡瓜《キュウリ》、西瓜《スイカ》等の子房 ナシ、リンゴ、キュウ....
植物知識」より 著者:牧野富太郎
オオリンゴ、あるいはセイヨウリンゴといわねばならぬものである。そして漢字で書けば苹果でありまた※である。 元来《がんらい》、本当のリンゴは林檎であって、これは....
種山ヶ原」より 著者:宮沢賢治
を呼《よ》びました。 「おいでなさい。いいものをあげましょう。そら。干《ほ》した苹果《りんご》ですよ。」 「ありがど、あなたはどなた。」 「わたし誰《だれ》でも....