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茉
「茉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
茉の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「不思議な島」より 著者:芥川竜之介
に作っているのです。はははははは、はははははは。」
老人は苦しそうに笑い笑い、
茉莉花《まつりか》の匂《におい》のするハンカチイフを出した。これはただの笑いでは....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
事でございます。」
「では、波斯匿王《はしのくおう》の妃《きさい》の宮であった、
茉利《まり》夫人の事でも申すと見える。」
そこで私は先日神泉苑の外《そと》で見....
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
ーすら、同じカマボコさんをつかまえて、女同士で踊っていたくらいだが、しかし倒れた
茉莉の顔は、余りに青すぎた。 ただごとではない。 「醜態だね。転ぶのはまだ早い....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
しくなりました。そんな企ては断然やめます」 その晩から彼の影は元の形に復った。
茉莉花 ※中の或る人の娘はまだ嫁入りをしないうちに死んだ。それを葬ること式のご....
「愛卿伝」より 著者:田中貢太郎
図 簾を掀げて姐娥と共に語らんと欲す 肯て霓裳一|曲を数えんや無や 手に弄す双頭
茉莉の枝 曲終って覚えず鬢雲の欹くことを 珮環響く処|飛仙過ぐ 願わくは青鸞一隻....
「歴史の落穂」より 著者:宮本百合子
森鴎外には、何人かの子供さんたちのうちに二人のお嬢さんがあった。
茉莉と杏奴というそれぞれ独特の女らしい美しい名を父上から貰っておられる。杏奴さん....
「鴎外・漱石・藤村など」より 著者:宮本百合子
それが正当な性質のものでも)持たぬひととの結合が、自ら生じがちであろう。 長女
茉莉子さんの長子が、やはり西洋風の発音で、漢字名をつけられている。そのように、根....
「木蔭の椽」より 著者:宮本百合子
通の目醒し時計のようにジジジジとただやかましくなるのではない。時間になると粤調、
茉莉花という支那音楽の節をオールゴールで奏す仕掛けになって居る。それが、オテテコ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
さんにことづけて、真鍮に七宝の模様の入った支那の切手入れをくれました。スミさんは
茉莉《マツリ》花の入った支那茶をくれました。切手入れは小さいけれども、どっしりと....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
》やジャボン、仏手柑《ぶしゅかん》などの異木が植えられ、袖垣《そでがき》の傍には
茉莉花《まつりか》や薔薇花《いけのはな》などが見事な花を咲かせている。 座に着....
「上海」より 著者:横光利一
、一台の外人の自動車が辷って来ると、死体の上へ乗り上げた。箱の中で、恐怖のために
茉莉の花束に隠れて接吻していた男女の顔が乱れ立った。すると、礫が頭へ投げつけられ....