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茶杓
「茶杓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
茶杓の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
翁にはなかったように思う。ところが最近知人武田信次郎氏から、高川邦子女史の茶室で
茶杓を取った翁の態度に寸分の隙もなかったので、座中皆感じ入ったという通信があった....
「仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
上にしてその時の将軍家、すなわち八代の吉宗将軍家から、家宝にせよと賜わった利休の
茶杓子をはじめとし、従来盗まれた品々といえば、その後代々の我家の主人が、代々の将....
「現代茶人批判」より 著者:北大路魯山人
当有名で伝わるお茶人の書というものその手紙に見るも、器物の箱書に見るも、竹花入れ
茶杓に書かれた字に見るも、俗書の多いのには驚くばかりである。日本茶道の伝統を誇る....
「素人製陶本窯を築くべからず」より 著者:北大路魯山人
に前山さんが私に三越楼上で放言した一節を紹介すると……君遠州だっていちいち自分で
茶杓を削りゃしないよ。皆職人に作らしたものだ。指導だ……指導だ……指図次第で出来....
「茶美生活」より 著者:北大路魯山人
と考えておいて間違いはない。誰が作ったとしてもたいていは美作である。素人の作った
茶杓、茶碗、竹花入れの類もおよそ今日に遺って珍重されているのは、いずれも美術価値....