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茶漬屋
「茶漬屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
茶漬屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
ました」
尼「おや/\御夫婦|連《づれ》で旅をなさいますの、藤心村まで出るとお
茶漬屋ぐらいはありますが、此の辺には宿屋がございませんから定めてお困りでしょう、....
「籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
。吉原へ行けばなんでも勝手なものが食える――それを知りながら彼は並木通りの小さな
茶漬屋の暖簾《のれん》をくぐった。吉原へ行こうか、行くまいか、分別がまだ確かに決....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
その者愚ならずんば狂に近い。鰻屋の前を通って、好い匂がしたと云っても、直ぐに隣の
茶漬屋へ駈込みの、箸を持ちながら嗅ぐ事をしない以上は、速断して、伊勢屋だとは言憎....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
りを云ってる処で」 皆々「アハヽヽヽ」 これから元名村の所へ来ると丹波屋という
茶漬屋がありますが、此処も客が一杯で彼れから右へ切れて、川崎へ掛る石橋の所、妻恋....
「雁」より 著者:森鴎外
家に持って往って、窓の所に弔るして遣りたいと思った。 今川小路を通る時、末造は
茶漬屋に寄って午食をした。女中の据えた黒塗の膳の向うに、紅雀の籠を置いて、目に可....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
猿若町へ行って、それとなくその次第をききこんで来てくれ。おれはとど助さんと茅場の
茶漬屋で飯を喰いながら待っているから」 アコ長ととど助が約束の場所で待っている....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
も繁昌で、夜透しであった。前にいい落したが、その頃小料理屋で、駒形に初富士とか、
茶漬屋で曙などいった店があってこんな時に客を呼んでいた。 私が帰ると、父は、あ....
「ああ東京は食い倒れ」より 著者:古川緑波
れて、ゴハン物の店が、ぐっと多くなっていることだ。すし屋が、そうだ。釜めし屋、お
茶漬屋だって、たとえば、戦前の銀座には、あすこは此処とと、数える位しか無かったの....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
ぞ」 舟は、せまい山谷堀へはいっていた。 吉原帰りの朝の客がよく立ち寄る堀の
茶漬屋では、そこの内儀さんが、すぐ桟橋へ姿を見せて、迎えあげた。 朝風呂にはい....