草の戸[語句情報] » 草の戸

「草の戸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

草の戸の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
ヴァイオリンを小脇に抱《か》い込んで、草履《ぞうり》を突《つっ》かけたまま二三歩草の戸を出たが、まてしばし……」 「そらおいでなすった。何でも、どっかで停電する....
源氏物語」より 著者:紫式部
した下仕《しもづか》えの女中を出して、 立ちとまり霧の籬《まがき》の過ぎうくば草の戸ざしに障《さは》りしもせじ と言わせた。女はすぐに門へはいってしまった....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
。彼はいよいよ荒れまさる都の姿を見るに堪えかねたのと、戦乱の塵がややもすればその草の戸にまで舞い込んで来るのを避けて、さらに伊賀国へ引き移って、国見山の麓にかく....
白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
逢うのを嫌うのだろうと情なくもなる。 十六 無造作に押よせた入口の草の戸、その隙間から薄明りがさして、いつか夜は明けたらしい。起きて屋外へ出たが、....