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「草加〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

草加の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ずねて行って、妹の回向料の積りで何となしに五両の金を納めて行ったんです。それから草加《そうか》の在の方へ行って、ひと月ばかり隠れていたんですが、江戸者が麦飯を食....
貧乏神物語」より 著者:田中貢太郎
微曇のした蒸し暑い日で、青あおと続いた稲田の稲の葉がぴりりとも動かなかった。草加の宿が近くなったところで用人は己の傍を歩いている旅憎に気がついた。それは用人....
丹下左膳」より 著者:林不忘
いろのあけぼのの江戸をあとに……。 江戸から二里で千住《せんじゅ》、また二里で草加《そうか》、同じく二里の丁場《ちょうば》で、越ヶ谷、粕壁《かすかべ》――。 ....
断層顔」より 著者:海野十三
…… 「木田健一さん。あなたのことはよく知っていますよ。無電局23XSYの技師の草加君から、みんな聞きましたよ。あなたの不運と不幸に心から同情します」 老探偵....
丹下左膳」より 著者:林不忘
一日に十有数里。 奥州街道。 江戸から二里で千住《せんじゅ》。おなじく二里で草加《そうか》。それから越《こし》ヶ|谷《や》、粕壁《かすかべ》、幸手《さって》....
人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
、特殊演劇保存という見地からして、この一座とは何かと親しかった。 そこは、武州草加の芝居小屋、年も押し迫った暮の廿八日のこと――。 はや春興行に、乗り込みま....
奥の海」より 著者:久生十蘭
住を出離れたが、いよいよ数は増すばかり、難民の群れは奥州街道を埋めつくす勢いで、草加の近くまで切れ目もなくつづき、新宿、品川のお救小屋をあてにし、道端に足を投げ....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
にならないから、するとやはり大人のほうで『さうか』。……さうか……、さうか……、草加!……ふ、ふ、なるほど!」 涎《よだれ》くり 湯島の古梅庵という料亭....
巷説享保図絵」より 著者:林不忘
さるのでございます。 そのお内儀さんは、五兵衛さまを捨てて、ほかの男と逃げて、草加《そうか》の在でなくなったのでございますよ。あんな立派な、気だてのおやさしい....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
あい》の、いささか風雨を避けた地点《ところ》に、白髪頭を土に滅《め》り込まして、草加屋伊兵衛の血だらけの屍骸《むくろ》が、仰向けに倒れていた。甚右衛門の飼主鋳か....
式部小路」より 著者:泉鏡花
合で、東京中は喰い詰める――し、勿論何でさ、この近在、大宮、宇都宮、栃木、埼玉、草加から熊ヶ谷、成田、銚子。東じゃ、品川から川崎続き、横浜、程ヶ谷までも知ってい....