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草堂
「草堂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
草堂の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「東海道五十三次」より 著者:岡本かの子
不自然さが二峰を人工の庭の山のように見せ、その下のところに在る藁葺《わらぶき》の
草堂|諸共《もろとも》、一幅の絵になって段々近づいて来る。 柴の門を入ると瀟洒....
「護持院原の敵討」より 著者:森鴎外
手で元の持主五瀬某に見せられた。 二十八日に三右衛門の遺骸は、山本家の菩提所浅
草堂前の遍立寺に葬られた。葬を出す前に、神戸方で三右衛門が遭難当時に持っていた物....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
第十五の男は語る。 「わたくしは最後に『閲微
草堂筆記』を受持つことになりましたが、これは前の『子不語』にまさる大物で、作者は....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
、大野とも云わず、九郎兵衛とも名乗らず、単に遊謙と称する一個の僧となって、小さい
草堂を作って朝夕に経を読み、かたわらには村の子供たちを集めて読み書きを指南してい....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
はそれを半蔵に聞かせようとして、何か自身に気に入ったものをというふうに、浣花渓の
草堂の詩を読もうか、秋興八首を読もうかと言いながら、しきりにあれかこれかと繰りひ....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
て
馨子
御姉上様に
七
明治四十三年二月三日、粕谷
草堂の一家が午餐の卓について居ると、一通の電報が来た。お馨さんの兄者人からである....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
んか》弓鉄砲の地へ踏込む前に当って、床の間の花、釜の沸音《にえおと》、物静かなる
草堂の中で風流にくつろぎ語るのは、趣も深く味も遠く、何という楽しくも亦嬉しいこと....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
を悔い今の是を悟っている上から云えば、予も亦同じ帰去来の人である。春風は既に予が
草堂の簷を吹いた。これから予も軽燕と共に、そろそろ征途へ上ろうと思っている。 ....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
。火ともし頃に晩餐が出て、一時間ほど休憩。それから再び講話に移って、最後の『閲微
草堂筆記』を終ったのは、夜の十一時を過ぐる頃であった。さらに茶菓の御馳走になって....
「妖怪漫談」より 著者:岡本綺堂
江戸時代の怪談にはかの『聊斎志異』を始めとして、『池北偶談』や『子不語』や『閲微
草堂筆記』などの系統を引いているものは殆ど見られないようである。大体に於て、わが....
「磯部の若葉」より 著者:岡本綺堂
、大野ともいわず、九郎兵衛とも名乗らず、単に遊謙と称する一個の僧となって、小さい
草堂を作って朝夕に経を読み、傍らには村の子供たちを集めて読み書きを指南していた。....
「三国志」より 著者:吉川英治
でもあるらしい。 訪うて宿をからんためであった。関羽が訪うと、ひとりの老翁が、
草堂の門へ出てきてたずねた。 「あんたは、何処の誰じゃ」 「劉玄徳の義弟、関羽と....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
行は供の同勢をそとにおいて、実城院の一門を入った。 方丈の庭であろう。縁の低い
草堂風な一房に親房は坐っていた。朽葉色の法衣の上にもし腹巻をあてていなかったらそ....
「山の人生」より 著者:柳田国男
駆落ちと解する習いであった故に、自然にこのような特徴が出てきたのである。 『九桂
草堂随筆』巻八には、また次のような話がある。広瀬旭荘先生の実験である。「我郷遠く....