草径[語句情報] » 草径

「草径〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

草径の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
観画談」より 著者:幸田露伴
ない漫遊の旅を続けた。 憫むべし晩成先生、|嚢中自有然として夕陽の山路や暁風の草径をあるき廻ったのである。 秋は早い奥州の或|山間、何でも南部領とかで、大街....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
に凄じく思われた。十六歳の夏、兄と阿蘇の温泉に行く時、近道をして三里余も畑の畔の草径を通った。吾儘な兄は蛇払として彼に先導の役を命じた。其頃は蛇より兄が尚|恐か....
俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
とく思われて、だれも芭蕉の根本義を研究することすらしなかった。ひとり漱石は蕪村の草径を通って晩年に近づくに従って芭蕉の大道に入った。その修善寺における数吟のごと....
夫人利生記」より 著者:泉鏡花
身軽に和尚どのが、すぐに先へ立って出られたので、十八九年|不沙汰した、塔婆の中の草径を、志す石碑に迷ったからであった。 紫|袱紗の輪鉦を片手に、 「誰方の墓で....