草苺[語句情報] » 草苺

「草苺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

草苺の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
浅間山麓より」より 著者:寺田寅彦
林中には蝉時雨が降り、道端には草藤、ほたるぶくろ、ぎぼし、がんぴなどが咲き乱れ、草苺やぐみに似た赤いものが実っている、沢へ下りると細流にウォータークレスのような....
植物知識」より 著者:牧野富太郎
なく、且《か》つ他のイチゴ(市場には出ぬけれど)とその名が混雑する。人によっては草苺《くさいちご》と呼んでいれど、これも別にクサイチゴがあるから名が重複して困る....
長崎の鐘」より 著者:永井隆
っすら霞んで見える。加藤君は牛をつれて草原に出ていた。ぴかりを見たのは、緑の中に草苺の光るのを見つけて一つ二つ頬ばったところだった。びっくりして牛も首をあげた。....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
いと振りゃ、娘ふたりがダンスの沓にもなりそうだ。躍れよ躍れよ、おどり沓。 や、草苺だ。ド、レ、ミ、ファ、ソ。紅いな紅いな、雨の粒。 や、木柵だ。御免なさい。....