荒ごなし[語句情報] »
荒ごなし
「荒ごなし〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
荒ごなしの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
やあ広海屋にきまっているが、さては、いよいよ、三斎屋敷に乗り込むまえに、あっちを
荒ごなしにかけようとするのだな。
と、こころにつぶやいて、
――よし、のぞい....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
に優るとも劣ることなき偉材が存しているものだ、それがいわゆる通俗の英雄豪傑のした
荒ごなしを補填《ほてん》して行って、人間の仕事に、不朽の光栄を残して行くようにな....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
流れ込むからホントに溜《たま》ったものでない。それだから自然と仕事も粗末になって
荒ごなしの物を和郎《おまえ》さんの方へ送って進《あ》げて毎度|剣突《けんつく》を....
「黒部川を遡る 」より 著者:木暮理太郎
の為に蜆の化石でも出るのかと聞いて見た。助七は笑って答えない。強いて質すと、以前
荒ごなしの材木を搬出する際に若い女達もこの急崖を上下した。それを見上げてふと思い....