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荒亡
「荒亡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
荒亡の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
ブローカーなどもあって、金魚のため――わずか飼魚の金魚のために家産を破り、流難|
荒亡するみじめな愛魚家が少からずあった。この愛魚家は当時において、ほとんど狂想に....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
漠たるこの人物は、この脇坂の中間部屋《ちゅうげんべや》にこれでもう十日ばかり流連
荒亡《るれんこうぼう》している。北町奉行所の与力筆頭の叔父庄兵衛が扱う事件に蔭か....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
部屋というぐあいに順々にまわって、十日ほど前から、この松平佐渡守の中間部屋に流連
荒亡《りゅうれんこうぼう》している。 顎十郎は、色のいい蜜柑を手の中でころがし....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
乃木将軍さえ若い頃には盛んに柳暗花明の巷に馬を繋いだ事があるので、若い沼南が流連
荒亡した半面の消息を剔抉しても毫も沼南の徳を傷つける事はないだろう。沼南はウソが....