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荒仕事
「荒仕事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
荒仕事の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「勝負事」より 著者:菊池寛
仕事を始めたのです。が、今まで、ずいぶん身を持ち崩していたものですから、そうした
荒仕事には堪えなかったと見え、二年ばかり経つと、風邪か何かがもとで、ぽっきり枯枝....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
うふうのが中肉|中背《ちゅうぜい》と申そうが、娑婆《しゃば》にいたときはよほどの
荒仕事に従事いたしおったとみえて、骨格なぞは珍しいくらいがんじょうでござったわい....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ちっと手間がとれているんで、そこにつけ込み同じ手口のように見せかけて、てめえらの
荒仕事もその罪跡を塗りつけようとたくらんでからの切り取り強盗にちげえねえんだ。あ....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
ある。此の様な事には余の大力が最も適して居る、権田とても随分頑丈な男では有るが、
荒仕事に掛けては大力の評判の有る余に及ぶ筈はない、彼自らそうと知って其の身は戸を....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
最終戦争によって世界は統一される。しかし最終戦争は、どこまでも統一に入るための
荒仕事であって、八紘一宇の発展と完成は武力によらず、正しい平和的手段によるべきで....
「無惨」より 著者:黒岩涙香
を冠ッた人も有るし様々だ、夫に又アノ死骸を詳しく見るに手の皮足の皮などの柔な所は
荒仕事をした事の有る人間でも無し、かと云て生真面目の町人でも無い何うしても博奕な....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
か! それゃ不憫じゃありませんか!」 わい/\声をあげて泣き叫んだ。 殺伐な
荒仕事は彼の荒んだ感情を慰めた。 大人は、何らの謀計もなく、意気地もなく古い首....
「嵐」より 著者:島崎藤村
いからね。」 そういう太郎の手は、指の骨のふしぶしが強くあらわれていて、どんな
荒仕事にも耐えられそうに見えた。その手はもはやいっぱしの若い百姓の手だった。この....
「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」より 著者:高村光雲
、差し金を持って見込みの仕事をするのならなんでも出来るが、こんな突飛な大仕掛けな
荒仕事となると一向見当がつきません。仕事師の方も普通の小屋掛けの仕事と違って、大....
「小浅間」より 著者:寺田寅彦
せる。 測量部の測夫たちは多年こうした仕事に慣れ切っていて、一方では強力人夫の
荒仕事もすると同時にまた一方ではまめやかな主婦のいとなみもするのである。そうして....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
は少しも思わずに、しゃべり続けた。 「分限紳士ってなあこういうものなんだ。奴らは
荒仕事をやるし、ぶらんこ往生覚悟の仕事をやるが、闘鶏みてえに贅沢に飲み食いする。....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
をみんな殺して木にブラ下げてやりたいのだから、ピストル強盗などといふチンピラ共の
荒仕事とは違つて沈鬱である。 黙々とのむウヰスキーに血の絵画がうつる。どいつも....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
ったけど、信用できる男じゃないんだ」 阿片はマッカなニセモノ。サルトルの悪略、
荒仕事、教えてやりたいのは山々だが、それが言えない、つらさ。才蔵、切歯ヤクワン。....
「蜜柑」より 著者:佐左木俊郎
るが――って話は聞いでいだげっとも。」 「なじょして、この辺の男達よりも、もっと
荒仕事しさせられんのだもの、新田の方では。」 「女の仕事の荒いの、新田のようだっ....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
、差し金を持って見込みの仕事をするのなら何んでも出来るが、こんな突飛な大仕掛けな
荒仕事となると一向見当が附きません。仕事師の方も普通の小屋掛けの仕事と違って、大....