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荒荒
「荒荒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
荒荒の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜の靴」より 著者:横光利一
るせつの所へ、一本煙草を投げつけた。別に怪しむものもない。愛情を示した見栄のこの
荒荒しい挙動がも早や普通のこととなっている二人の生活だ。それも種馬つけという天然....
「澪標」より 著者:外村繁
期するかのように、不意に脚を屈して、尻尾を慄わせる。雄※は雌※の項の毛をくわえ、
荒荒しく羽を叩きながら、雌※の背に乗りかかる。雌※の中にはそのため項の毛が剥げて....
「或る少女の死まで」より 著者:室生犀星
に跼んでいるのを見た。それは雀のようにすくみ上っても見えたし、また別な、厳粛な、
荒荒しい外部を慎しめている小さな怒りに燃えているようにも思えた。 酒場のそとは....
「幼年時代」より 著者:室生犀星
「よし貴様が黙っているなら、いつまでも其処に立っておれ。」 こう先生は言って
荒荒しく教室を出て行った。私はやっと顔をあげると、いままで怺えていたものが一度に....