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荷足り
「荷足り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
荷足りの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ことは疑いのない事実でした。しかし、運んだものは死体です。なによりも縁起をかつぐ
荷足り舟や伝馬船《てんません》が、縁起でもない死体をのせたり運んだりするはずはな....
「河明り」より 著者:岡本かの子
五大力ということだの、木履のように膨れて黒いのは達磨ぶねということだの、伝馬船と
荷足り船の区別をも教えて貰った。 しかし、そんな智識が私の現在の目的に何の関り....
「フランダースの犬」より 著者:菊池寛
運河の岸の、梢あざやかな長い並樹みち、水際には、高い藺の間に花が咲き、古ぼけた
荷足り舟が、青い樽を積み、さまざまな旗をひらめかして、しずかにすべって行く。変化....
「悪因縁の怨」より 著者:江見水蔭
ズムと思っていると大当違いだよ」と宗匠は引受けて弁じ立てた。 そこへ早や一隻の
荷足り船を漕いで、鰕取川の方から、六郷川尻の方へ廻って来るのが見えた。 「あれだ....