荻江[語句情報] » 荻江

「荻江〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

荻江の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
ぐよう親類一同から指名された家来筋の若者男女だったのだから。宗十郎夫婦はその前は荻江節の流行らない師匠だった。何しろ始めは生きものをいじるということが妙に怖しく....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
橘(後の羽左衛門)、染五郎(後の幸四郎)というような顔触れで、二番目は円朝物の「荻江の一節」と内定していたのであるが、それも余り思わしくないと云うので、当時の歌....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
という皆其の頃の有名の女|計り、鳥羽屋五蝶に壽樂と申します幇間が二人、是れは一寸荻江節もやります。荻江喜三郎の弟子だというので、皆|美々しく着飾って深川の芸者は....
細木香以」より 著者:森鴎外
八 専業の幇間で、当時山城河岸の家へ出入していたものは、桜川善孝、荻江千代作、都千国、菅野のん子等である。千国は初の名が荻江露助、後に千中と云う。....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
ち、九十五曲を作りひろめた。この二絃琴の特長は粋上品《いきひとがら》なのである。荻江節《おぎえぶし》も一中《いっちゅう》も河東《かとう》も、詩吟も、琴うたも、投....
平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
「これは里春の弟子というよりも、むしろ師匠格。吉原の男芸者《おとこげいしゃ》、荻江里八《おぎえさとはち》の弟子で、気が向くと茶を飲みに行くくらいのもの。ほかの....
我が円朝研究」より 著者:正岡容
という講釈の上に、かなりの関心を持っていたものと見ていい。なぜならかの「月に諷う荻江一節」、荻江露友を扱った物語の挿話でも同じく「五人男」中の此村大吉を登場させ....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
花魁が中で琴を弾き、千蔭先生が文章を作り、稲舟という歌が出来まして、二代目名人|荻江露友が手をつけて唄いました。吉田さんは百枚の羽織を脊負込んで遣り場が有りませ....