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菖蒲湯
「菖蒲湯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
菖蒲湯の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浜菊」より 著者:伊藤左千夫
か、仙味とでも云うか。何んだかこう世俗を離れて極めて自然な感じがするじゃないか。
菖蒲湯《しょうぶゆ》に這入って粽を食った時は、僕はいつでも此日本と云う国が嬉しく....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
うと思われるが、東京ではまだそんなことを企てたのはないようである。 五月節句の
菖蒲湯、土用のうちの桃湯、冬至の柚湯――そのなかで桃湯は早くすたれた。暑中に桃の....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
、菖蒲太刀とりどりに那辺までも江戸ッ児の元気を失わぬ覚悟が肝要だと思う。 また
菖蒲湯というもの、これも残されたる江戸趣味の一つで、無雑作に投げ入れた菖蒲葉の青....
「旅だち」より 著者:豊島与志雄
とに、前々から気を配っていました。燃料は不足だけれど、せめて家の風呂をわかして、
菖蒲湯をたてようとか、粽《ちまき》はだめだとしても、せめて柏餅だけは拵えたいとか....
「一枚絵の女」より 著者:国枝史郎
が今度描くという。 どうしても俺が買ってやらなければ。 新樹、つり忍、羽蟻、
菖蒲湯、そういった時令が俳句に詠み込まれる、立夏に近い頃だったので、杉の木立の間....
「明治時代の湯屋」より 著者:岡本綺堂
開業に一定してしまった。 * 五月の節句(四、五の両日)に
菖蒲湯を焚き、夏の土用なかばには桃湯を焚き、十二月の冬至には柚湯を焚くのが江戸以....
「風呂を買うまで」より 著者:岡本綺堂
湯に這入った。わたしは二十何年ぶりで、ほかの土地のゆず湯を浴びたのである。柚湯、
菖蒲湯、なんとなく江戸らしいような気分を誘い出すもので、わたしは「本日ゆず湯」の....